固定費を抑えるか、お得なクーポンを手に入れるか
電力自由化になり、早2年が経とうとしています。
皆さんは電力会社やプランの切り替えを行いましたか?
私は、
1年前の新居への引越しを期に、
東京電力から中国電力へ電力会社を切り替えました!
東京電力管内に住みながら、なぜ中国電力?
と思われる方、多いと思います。
しかし、
東京電力管内であれば、
中国電力が最も良い選択肢だと言い切れます。
それでは私が中国電力へ切り替えるに至った理由と経緯をお伝えします。
電力会社ってどう選べばよい?
電力自由化により、電気を販売している会社は日本に100社を超えました。
何の事前情報もなく、
その中から自分に合った電力会社を選ぶのは至難の業で、
結局多くの人が、電力会社の見直しをせずそのままの契約にしてしまっています。
ではどう選べば良いのか?
電力プランをまず選ぶ事をオススメします!
電力プランには3種類の特徴がある。
各電力会社には、電力を販売するプランを打ち出しています。
この電力プランには大まかに3つに分類できます。
- [基本料+従量課金]のプラン
- [基本料+従量課金+提携会社のポイント・クーポン]のプラン
- [従量課金のみ]のプラン
です。
もっと細かい事を言うと、
時間帯によって料金が違うプランや、
ガスやネットとセットにすると電気料金が割引になるプランなど、
非常に多くのプランがありますが、
そこまで広げると煩雑になってしまいますし、
結局は上の3つの中に含める事が出来るので割愛します。
それでは、1つずつ特徴を見ていきましょう。
[基本料+従量課金]のプラン
一番ありきたりなパターンです。
基本料金(契約Aや契約Vによって変動する)が最低料金としてあります。
それに加え、使用量によって従量課金されます。
電力会社によって違いますが、おおよそ3段階で料金が変わり、
東京電力の場合、
120kWまで、
120kWを超えて300kWまで
300kwを超えた分
の3段階でそれぞれ使用料金の単価設定がされています。
ちなみに、
「まで」というのは含むという意味なので、
350kW使った場合は、
基本料金
120×120kWまでの単価
(300-120) × 120kWを超えて300kWまでの単価
(350-300) × 120kWを超えて300kWまでの単価
の合計額が請求されます。
電力会社によってですが、
上記の東京電力と同じ計算テーブルを使用し、
請求額から5%を値引きしますというプランを出している会社もあります。
このプランは今までの料金体系と変わらず、
値引き幅も少ないので、
お得感は正直あまりありません。
こういったプランを出している主な会社に「東京電力(従量電灯B)」「東京ガス(ずっとも電気1S)」「au(auでんき)」などがあります。
[基本料+従量課金+提携会社のポイント・クーポン]のプラン
このプランの一番の特徴は
付加価値が高い
という事が上げられます。
電気料金自体は、
上記の「基本料金+従量課金」のプランとほとんど変わりません。
が、基本料金や従量課金の計算テーブルを若干安くしている会社もあります。
しかし、
提携のコンビニのクーポンを毎月送付
自社のガソリンスタンドでの給油時に割引があります
といった、
電気料金以外にお得になるサービスを提供しています。
このクーポンや割引が、
ご自身がよく使う、
とても好きだ
という事であれば、
オススメできる料金プランです。
こういったプランを提供している会社に「MCリテールエナジー株式会社(まちエネ)」「JXTGエネルギー株式会社(ENEOSでんき)」などがあります。
[従量課金のみ]のプラン
このプランの一番の特徴は
基本料金が無い
という事が上げられます。
基本料金が無いとどんな利点があると思いますか?
単純に電気料金が大幅に安くなります。
電気の基本料金は契約によって1,000~2,500円位になります。
従量課金の単価は若干高めである事が多いのですが、
単純に基本料金分安くなります。
最低支払料金が設定されている場合がほとんどなので、
電気使用料が少ない一人暮らしの方には向きませんが、
ある一定以上の電気を使用される方には非常に安くなります。
実際にどれ位安くなるかは、
この記事の最後の方で私の2018年2月の実例を載せていますので、
ご参考にしてください。
こういったプランを提供している会社に「中国電力(シンプルコース)」「株式会社Looop(Looopでんき)」などがあります。
なぜ私は中国電力を選んだのか
実際の検討には、電力比較サイトを使いました。
お住いの地域や家族構成や今の電気使用量を入力すると、
【オススメの電力プランはこちらです】
と様々な提案をしてくれるので、非常に便利でした。
ただ注意点があり、
付加価値も含めたオススメ度順で表示され、
必ずしも『電気料金のみ』が一番安くなるプランが、
最もオススメになるとは限らない点です。
その中で私が中国電力を選んだ理由は、
『電気料金のみ』で見た時に、
最も安くなるシミュレーション結果が出たからです!
[基本料+従量課金+提携会社のポイント・クーポン]のプランを提供している
「まちエネ」とも迷いました。
この「まちエネ」は東京電力と比べ、
従量課金の単価が安く、
ローソンで使えるクーポンが毎月もらえるのが非常に魅力的でした。
しかし、
単純に電気料金が一番安い中国電力にした方が、
節約したお金をコンビニで使おうが、貯めようが、自由だなと気が付きました。
更に、中国電力であれば、
「エネルギアポイント」というポイントが、
毎月の電気使用料によってや、
会員サイト内でのゲームでも付与され、
中国電力の提携会社の別のポイントや商品券、中国地方の特産品などに、
交換出来るという付加価値もあります。
安いだけでなく、付加価値もある
とても魅力的に感じました!
本当に中国電力は安いのか?
結論から言うと、
安いです!
2018年2月の我が家の電気使用量は771kwでした。
我が家は戸建なので、
マンションに比べると使用量が多くなる事が予想された為、
引越し時に60Aにしました。
同じ電気使用量の場合、東京電力だといくら位になるのでしょうか。
東京電力の場合、
60Aだと
基本料金 | 60A | 1,684.80円 | (1) | ||||
電力料金 | 最初の120kWhまで | 単価 | × | 120kWh | = | 2,342.40円 | (2) |
(第1段階料金) | 19.52円 | ||||||
120kWhをこえ300kWhまで | 単価 | × | 180kWh | = | 4,680.00円 | (3) | |
(第2段階料金) | 26.00円 | ||||||
上記超過 | 単価 | × | 471kWh | = | 14,139.42円 | (4) | |
(第3段階料金) | 30.02円 | ||||||
燃料費調整額 | 単価 | × | 771kWh | = | -2,336.13円 | (5) | |
-3.03円 | |||||||
電力量料金計 | (2)+(3)+(4)+(5) | = | 18,825.69円 | (6) | |||
(1)+(6) | = | 20,510.49円 | (7) | ||||
再生可能エネルギー発電促進賦課金 | 単価 | × | 771kWh | = | 2,035円 | (8) | |
2.64円 | |||||||
電気料金(合計) | (6)-(8) | = | 22,545円 |
と、若干複雑な計算を経て、22,545円という料金になりました。
では、実際に私の中国電力の請求を同じ形で見てみると、
基本料金 | 0円 | (1) | ||||
従量課金 | 単価 | × | 771kWh | = | 19,753.02円 | (2) |
(一律料金) | 25.62円 | |||||
燃料費調整額 | 単価 | × | 771kWh | = | -2,336.13円 | (3) |
-3.03円 | ||||||
電力量料金計 | (1)+(2)+(3) | = | 17,416.89円 | (4) | ||
再生可能エネルギー発電促進賦課金 | 単価 | × | 771kWh | = | 2,035円 | (5) |
2.64円 | ||||||
電気料金(合計) | (4)-(5) | = | 19,451円 |
とてもシンプルに電気料金が計算されました。
電気料金は19,451円でした。
その差は3,094円!
約13%安くなりました!!
2月は使用量が多かった事もあり、かなりの差になりました。
年間だと単純計算すると3万6千円の差!
実際にはそこまでの差にはならないと思いますが、
2万円以上は確実に安くなっていると思います。
この結果を見て、
中国電力を選んだ自分の判断は間違いでは無かった!
そう確信しました。
本当に大切なこと
ここまで、
電力会社やプランを選ぶことで電気料金を安く押さえたり、
お得なクーポンを入手出来たり、
というお話をさせていただきました。
しかし、
根本的にもっと大切な事があります。
それは、
節電意識を持つこと
です。
家庭にも、会社にも、環境にも、
優しい心を持ちましょう。
あくまでも、
電力会社や電力プランを選ぶのはテクニックのお話です。
意識的に無駄使いをやめれば、その分経費は押さえられます。
まずは根本は限りある資源と上手く付き合うという意識を持ち、
その上でテクニックとしての削減方を試してみて下さい。