突然の事故に対しての備えは出来ていますか?
2018年2月5日に起きた陸上自衛隊のヘリコプターの一般民家への墜落事故、
記憶に新しいと思います。
亡くなれた2名の自衛隊員の方のご冥福をお祈りいたします。
自分の家に飛行機やヘリが落ちてくるというのは相当に確率は低いですが、
お住いの立地によっては、
・家に車が突っ込んでくる
・前の道路が狭く、車に当て逃げされて塀が壊れた
・広場で子供が野球をやっていて、ボールが窓ガラスを突き破って入ってきた
こんな事が起こる場合も考えられます。
自衛隊の事故に比べれば、
確率はかなり高いと言えます。
こういった、自分では防げない事故の場合、
世の中ではどういった補償がされるのでしょうか
1.賠償責任保険
まずは、事故等を起こしてしまった側が【賠償責任保険】を使い賠償金を支払うという事が考えられます。
ところで、賠償責任保険とは何なのでしょうか?
ウィキペディアによると
『賠償責任保険(ばいしょうせきにんほけん)とは、個人の日常生活、あるいは企業の業務遂行や被保険者が所有・管理する施設が原因となる偶然な事故により、第三者(=Third Party;被保険者以外の者)に対する法律上の賠償責任を負担した場合に、被保険者が被る損害(つまり賠償金の支払や負担する費用)を填補する保険のことである。』
引用ここまで
簡単に言うと、
事故等で人に迷惑をかけてしまって、弁償等でお金が必要な時に、
代わりに支払いをしてくれる
保険の事です。
先の自衛隊の事故は、
おそらくこの賠償責任保険から、
被害に合われた方々へ支払いがされる事でしょう。
では、もし被害を出してしまった人がこの【賠償責任保険】に入っていなかったり
誰がやったのかの特定が出来ない場合はどうなるのでしょうか?
2.火災保険の「建物外部からの物体の落下・飛来・衝突など」を適用する。
ご加入中の火災保険の補償の中にあれば、これが適用されます。
この「建物外部からの物体の落下・飛来・衝突など」という補償は
どういったものなるかと言うと、
自然災害以外の生活をする上でのリスクを補償する保険というものになります。
これが、先程上げました
・家に車が突っ込んでくる
・前の道路が狭く、車に当て逃げされて塀が壊れた
・広場で子供が野球をやっていて、ボールが窓ガラスを突き破って入ってきた
という例につながります。
道路に面した家であれば、車が突っ込んでくる可能性は0ではないですし、
家の前が私道だとしても、お隣さんが駐車をミスする可能性だってあります。
最近は少なくなりましたが、
昔の漫画やアニメだと、
公園で野球をしていてホームランを打ったら、
怖いおじさんの家の盆栽にボールが直撃なんて鉄板のネタですよね。笑
この「建物外部からの物体の落下・飛来・衝突など」という補償は、
火災保険の補償内容の一つなのですが、
非常にマイナーです。
しかし、先にあげた例のように使えるシーンは意外と多いと思います。
それでいて、「風災」や「水災」といったメジャーな補償に比べ、
保険料は安い傾向にあります。
持ち家の方で住宅ローンを組んでいる方は、
住宅ローンを借りる時に火災保険に加入を強制されるので、
自分で気づかないうちに補償されているかもしれません。
一度、火災保険の契約書で補償内容を確認してみてはいかがでしょうか?
もし、一戸建てにお住まいで、補償にないようでしたら、
ぜひ追加での加入、
または、
火災保険の見直しを検討してみてはいかがでしょうか。
また、マンションにお住いの方で、補償されている方で、
ここまで読んで、
「うちには関係ないな」「必要ないな」
と思われた方も火災保険の見直しを検討されてはいかがでしょうか。
今はネットで簡単に各社見積もり依頼が出来ますし、
昔に35年などの長期で火災保険に入られている方は、
解約すると支払った保険料の一部が返金されます。
あくまでも火災保険は安心料です。
少ない金額で、泣き寝入りをしなくてもよい安全を買う事も有効ですし、
不要であれば、無駄なお金を支払う必要はありません。
ご自分の環境に合わせた形で、保険も選ぶ事ができれば良いですよね。