「なんだか、オフィスで孤立しているみたい…」
「私もそう。まるで皆から浮いている感じで…本当に辛い。」
この記事は、そんな風に感じているあなたのために書きました。
私たちは、1週間の大半を職場で目を覚まして過ごします。そのため、職場で孤立感を抱えると、日々の生活が大きな苦痛になり得ます。
私自身、職場で孤立感に悩まされ、苦い経験を何度もしてきました。この記事では、
孤立感を感じる典型的な状況を共有し、私の経験から学んだことを紹介しながら、
孤立感を抱いたときの対処法を考えていきます。
- 現在孤立感を抱えている人
- なんとなく場違いな感じがしている人
- 身の回りに孤立しているかもしれない人がいて、心配している人
これらの情報がお役に立てばと思います。
職場での孤立感を深く感じた3つのシーン【実体験】
以下では、職場で深刻な孤立感を体験した3つの瞬間を振り返ります。
…その時期は、涙をこらえながら耐え忍んだ日々でした。
孤立感を感じた瞬間①自分だけが除外された会議
私が会社に入って1年経った頃の話です。社内の全総合職員が一堂に会し、
・現状の問題点の共有
・今後の方針について
などを話し合う、重要な会議が設定されました。しかし、私だけがその会議に招待されませんでした。
同僚たちが一斉に会議室へ急ぐ中、私は何が起きているのか理解できずに困惑しました。会議に参加しない派遣スタッフからは、同情するような、あるいは興味深げな視線を受けました。会議室からは、「一致団結して部署を良くしよう！」という声が聞こえてきました。
この時の孤立感は、ただの孤立を超えたものでした。怒り、悲しみ、恥ずかしさ…その痛みは今も鮮明に覚えています。
「私は”みんな”の一部ではない」という現実を突きつけられました。
孤立感を感じた瞬間②女性限定の仕事が割り当てられた時
総合職として働く中で、「お茶出し」「お弁当代の集金」「郵便物の配達」など、雑務が私に割り当てられた時、強烈な孤立感を感じました。これらの仕事が「女性限定」とされていたからです。
男性の同僚が仕事に没頭する中、雑務のために私だけが席を離れなければならない状況に、絶望と怒り、そして憎しみを感じました。
「こんなことで？」と思われるかもしれませんが、それは表面的な問題に過ぎません。
「どれだけ頑張っても意味がない。だって、ここでは私が一人前に見られていないんだから」と感じる日々は、非常にストレスが溜まりました。
その結果、ミスやコミュニケーションの問題が起き、さらに孤立を深めることになりました。
孤立感を感じた瞬間③仕事がなく時間を持て余した時
これは、新人として配属された直後の話です。「長期の放置状態が始まった」というわけで、約1年間、
- ほとんど仕事がない（無視されている状態）
- OJTや他の研修が一切ない
- 主な仕事は大量の書類整理
- 基本的には暇を持て余す
という状況を経験しました。
この間、私の部署が特に暇だったわけではありません。先輩たちは毎晩遅くまで残業しており、休日出勤もありました。昼間も忙しそうにしており、明らかに手が足りていない様子でした。それでも私だけが暇を持て余している状況は、本当に苦痛でした。
結果として、「部署の一員」としての居場所を見つけることができず、日々孤立感に苛まれ続けました。
孤立感は、人のモチベーションを根底から奪います。
職場で孤立感を乗り越えるための対策
孤立感を感じるのは辛いものですが、対処法は存在します。
・ 仕事に習熟することがキーとなる
解決への最良の方法は「仕事をマスターする」ことにあります！
一般的に、孤立感を持つ人はコミュニケーションスキルが不足していることが多いです。コミュニケーション能力が高ければ、そもそも孤立するような状況を避けられるはずです。そのため、重点を置くべきは、
×コミュニケーションスキルの向上より
〇仕事への集中です。
職場は本来、仕事を行う場所です。仕事をしっかりとこなせるようになることで、自信がつき、周囲からの尊重も得られるようになります。このような変化が徐々に孤立感を和らげてくれるでしょう。
何より、仕事に集中していると、孤立感に悩む余裕がなくなります。
・ 仕事ができても状況が改善しない場合
仕事をしっかりこなしているにもかかわらず状況が改善しない場合、または既に仕事を十分にこなしているという人は、どうすればよいのでしょうか？人間関係に起因する問題の根本原因は以下のいずれかにあります。
・相手に問題がある
・自分に問題がある
・相手と自分の相性に問題がある
これらについて、一つずつ検討してみましょう。
相手に問題がある場合
「相手に問題がある」と考える場合、それは例えば、いじめっ子たちによって仲間外れにされ、その結果孤立感を感じる状況です。
しかし、この視点はあまりお勧めできません。
なぜなら、「問題は相手にある」とすると、「自分にはどうすることもできない」という結論になり、これは極めて苦しい立場に置かれます。このような思考では、結局誰も幸せにはなれません。
・ 自分に問題がある場合
「自分に問題がある」と考える場合、改善の余地を探る意味では有効です。
挨拶が苦手だったり、笑顔が不得意だったり、雑談が上手くいかないなど、自分の弱点を見つけ、それを改善しようとする姿勢は価値があります。
ただし、「全て自分のせいだ」と自分を責めすぎないように注意が必要です。
・ 相手と自分の相性に問題がある場合
最後に、「相手と自分の相性に問題がある」という場合です。
これは、単純に相性が悪いということです。
実際のところ、このケースが最も一般的かもしれません。
この場合、残念ながら、部署を変えるか、転職するなどして「職場」自体を変える以外に解決策はありません。結局のところ、それが最も双方にとって良い選択になるでしょう。
職場で孤立感を感じたときのまとめ
職場で孤立感を抱えるのは、非常に辛い経験です。
個人的に経験したこともありますが、
- 自分だけが会議に招待されない
- 特定の仕事が性別に基づいて割り当てられる
- 他の人たちが忙しい一方で、自分には何も仕事がない
など、困難な時期を何度も乗り越えてきました。こうした状況に対処する方法としては、
まず、仕事をしっかりこなせるようになることが、解決への近道だと感じます。
それでもなお孤立感が払拭されない場合は、笑顔や挨拶といった小さな努力をしてみる価値があります。
それでダメなら、相性の良い職場への異動や転職も一つの選択肢として考えることを推奨します。
誰もが孤立感なく、仕事に生き生きと取り組める環境が広がっていくことを願います。
どうか、前向きな気持ちで取り組んでいきましょう。
