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会社員でも人生が安泰でない4つの理由【職業の安定に関する誤解】

仕事

気がつけば、私のビジネスマンとしての経歴は既に20年を超えています。

中学卒業後(3年間)
高校を卒業(3年間)
大学を卒業(4年間)
これらの期間を足し合わせると、社会人として過ごした時間がこれらをはるかに超えていることになります。これは、かなりの経験値ですね。企業で長く働いてきた中で、私が気づいたことがあります。
それは、会社員であるからといって、必ずしも人生が安泰であるわけではないということです。
「そんなはずはないだろう。やはり正社員が一番安定しているに違いない」
「自分のビジネスを始めてみたいが、会社員の安定を捨てられない…」
こんなふうに思っている人たちへ、私が見つけた「安定への道」をお伝えしたいと思います。

 

会社員でも人生が不安定になる4つの理由

  • 人間関係の構築を軽視している
  • 専門的な知識やスキルが不足している
  • 財産が少ない
  • 新たな変化への対応意欲が低い

これから、これらのポイントについて詳しく説明していきましょう。

 

 会社勤めであっても人生が不安定になりがちな4つの特徴

① 対人関係のスキルを過小評価する傾向

日本においては労働法により、従業員は厳重に保護されています。大きな問題が起こらない限り、解雇されることはほとんどありません。

・正社員は容易に解雇されない
・生産性が低い場合でも、直ちに解雇されることはない
・遅刻や欠勤があっても、即座に解雇されるわけではない
・職務上のミスをしても、すぐに解雇されるわけではない

知り合いの経営者は「間違った採用は長期的な負担となる。注意深く対処すべきだ」と頻繁に言っています。
※実際、どの会社にも仕事をサボる人は少なからずいます。
解雇されにくい環境下では、人との関わりを重んじない人が出現しやすいです。関係性を築く努力をしなくても、その地位や給与には影響がないためです。

しかし、数々の研究で、幸福は「人間関係」に大きく依存していることが明らかにされています。人との繋がりを軽視すると、生活の質が段々と落ちていきます。

「どうせ解雇されないから、好きなように生きる」
このような自己中心的な姿勢をとった私の職場の同僚は、結局次のような結果を迎えてしまいました。

【人間関係を軽んじた人の末路】

  • 協力してくれる人や支持してくれる人が周りにいなくなる
  • 重要な仕事を任されることがなくなる(個人の力には限界がある)
  • 単純で退屈な仕事しか割り当てられなくなる
  • 重要性の低い仕事をすることで、評価が下がり自尊心も損なわれる
  • 反発心を持ちながらも、絶えず居心地の悪さを感じる生活を送る
  • 頻繁に部署異動や転職を繰り返す

 

良好な人間関係を築くことができる人は、どんな場所でも満足のいく生活を送ることができます。
会社員であれ、フリーランスであれ、起業家であれ、職種や立場に関係なく、この原則は変わりません。
素晴らしい仕事のチャンスをもたらすのも「人間」であり、問題を生じさせるのも「人間」です。良い人間関係を持つ人には、人生を豊かにする良質な仕事が集まってきます。

私の知っているフリーランスの友人は、私の収入の2倍稼ぎ、その生活は非常に安定しています。これは「人との良好な関係」が大きな要因だと実感しています。

 

② 専門性の不足

日本の企業風土は一般に、多能工いわゆるジェネラリストを好む傾向があります。
分野に特化した専門知識を深めるよりも、広範囲にわたる基礎知識とスキルを身につけさせ、企業に最適な人材を育成することを目指しています。

この方針は、主に以下の二つの伝統的な人事制度に基づく人材開発戦略から生まれています。

  • 終身雇用制度
  • 年功序列制度

企業が退職時まで雇用する保証がない場合(頻繁に転職が必要な状況であれば)、専門分野でのスキルアップが必須となるのは明白です。「特別なスキルがないけれど、貴社に転職したい」という状況では、採用される可能性は極めて低くなります。また、年収が年齢ではなく、実際のスキルに応じて決定される場合、専門性を向上させる必要性はさらに明確になります。

とはいえ、日本企業では同じ会社内であっても
・実務経験5年の公認会計士である30歳の経理部員
・別の部署から異動してきたばかりで、簿記3級の資格すら持たない50歳の経理部員
のような場合、後者の方が給与が高いケースが存在します。

このような状況では、専門性を追求するモチベーションが落ちるのも無理はありません。

しかし、最近では終身雇用や年功序列の崩壊が現実のものとなり、その兆しは明らかになっています。経済団体の代表や大手自動車メーカーの社長さえもが「終身雇用はもはや守れない」と言明し、2018年以降は45歳以上の社員を対象にした大企業のリストラが目立っています。これは終身雇用制の終わりが現実味を帯びてきていることを示しています。

会社員としての生活が安定しているという時代は、少しずつその幕を閉じつつあります。

 

③ 財政的余裕の欠如

経済的に余裕がない状態では、不利な労働条件も受け入れざるを得なくなることがあります。

人々がいつもあなたの最善を願って行動するわけではなく、場合によってはあなたに不利な状況を強いることもあるのです。

こうした時、重要になるのは断ることができる力です。

  • 不必要な残業を拒否する
  • 必要のない休日出勤を断る
  • 自分の担当範囲を超えた業務を拒否する

一定の貯金があれば、「この職を辞めても生活に困らない」と安心できます。しかし、「この仕事を失ったら生きていけない」と感じるような場合、断る勇気が出なくなります。

他人に都合の良い存在になってしまうと、その人の生活は安定するかもしれませんが、自分の人生はそうではありません。利用され、翻弄されるだけです。

少なくとも、退職後1~2年間は生活できるだけの資金を確保しておくことが望ましいです。そうすることで、次のステップに向けて準備や計画を立てる余裕が生まれます。

 

④ 変化への適応意欲の不足

これまで述べたように、以下の3つが整っている場合、会社員でもフリーランサーでも、安定した生活を送ることができます。

  • 効果的な人間関係を築くこと
  • 専門知識や技能を有すること
  • ある程度の財政的余裕を持つこと

これにより、仕事の継続性が確保され、断る力も維持できます。これらに加えて、非常に重要なのが「変化に適応する覚悟があること」です。

年齢と共に、以下のような活動に偏る傾向があります。

過去に成功したこと
現在できること
簡単にできそうなこと

変化を避け続けると、最終的には自分の居場所を失うというのが、長年の経験から見えてきた厳しい現実です。

「それは苦手だから、若い人に任せればいい」
「海外出張は苦手だ、他に行ける人はいないのか」
「ジョブローテーションは自分が一番効率よくできるから、私に任せて」などと言って、得意なことだけをして楽をする人がいます。

しかし、長期的に見てそのような生き方をしてきた人が成功している例はほとんどありません。実際には「貯金を減らしているだけ」であり、いずれ資金は尽きるでしょう。

矛盾するかもしれませんが、安定を求めるなら変化の波に乗ることが必要です。
私も現在、変化に適応しようと努力しており、若い世代から学び、柔軟に対応していく姿勢を持ち続けたいと思って日々努力を続けています。

 

 総括:サラリーマンの安定は過去のもの

まとめると、以下の4つの要因が、会社勤めをしていても人生が不安定になる主な原因です。

  1. 社交能力を重視しない
  2. 専門スキルの不足
  3. 経済的余裕の不足
  4. 新しい状況への適応力の欠如

私自身、特に1番と4番の項目で改善の余地があると感じています。日々の生活や心情が大きく揺れ動くような生き方は求めていません。

  • 積極的に良好な人間関係を構築する方法
  • 変化を受け入れ、前向きに進化する姿勢

これらを身につけ、安定した心で生活していくことを目標としています。

サラリーマンとしての「安定」という概念は、今や変化の速い時代の流れの中で次第に色褪せてきています。個人の能力、柔軟性、そして経済的自立がこれからの生き方の鍵を握ることになるでしょう。

それには、上述した4つの要因への意識改革が不可欠です。

心地よい人間関係の構築と、変化への積極的な適応を通じて、どんな状況でも自分の軸を持って生きていくことが、これからの時代を生き抜くためには重要です。