私が支出管理に魅了される理由はいくつかありますが、主な理由は以下の通りです。
現在必要なものを直接手に入れる手段として
将来の目標達成のために資金を貯める方法として
これらの点から、現在を豊かにしながら将来への準備もできるというのが、財務管理への愛着の源泉です。
さらに、財務管理は努力に対して即時のフィードバックを提供し、その明確な結果が私にとって大きな魅力となっています。
財務管理による即効性
40代で準備すべき5つの要素は次のとおりです。
- 職業生活の整理
- 財務状況の整理
- 健康の維持
- 生活環境の改善
- 人間関係の調整（パートナーシップ含む）
これらの中でも、直接的にポジティブな影響を実感しやすいのは「財務」の整理です。難しく言ってますが、平たく言えばお金の管理ですね。
一見、最も難しそうに思える分野かもしれませんが、実際に行動に移してみると、努力の成果がすぐに現れることに気づきます。
たとえば、不要な出費を削減するだけで、翌月から家計に余裕が出来上がり、その余裕を貯蓄に回せば、緊急時のための資金を作ることができます。
これは未来の安全への投資であり、現在の「安心感」にも繋がります。つまり、即時にも将来にも、安心をもたらします。
このように、「財務」を整えることによって、翌月にはすぐに良い結果が得られるわけです。
財務管理は迅速に反応を示し、「生活環境の改善」も即効性はありますが、その範囲が広いために時間がかかることがあります。
しかし、財務の調整は早期に行えば、すぐに生活を楽にすることができるため、非常に魅力的です。
実際に私の実家での経験でも、このことは明らかでした。
2016年に父が家計管理を引き継いだとき、母が管理していた時期と比較しても、収入に変わりはないものの、より余裕を持って貯金できるようになりました。
これは私たち家族にとって、大きな変化でした。
支出見直しの重要性
家計の改善には、まず支出の見直しから始めることが重要です。
私の父も同じ方法で家計を見直しました。
収入の増加には時間が必要ですが、支出の削減は直ちに取り組むことができます。
実行することで翌月から生活が楽になるため、このアプローチは非常に価値があります。
支出に対する真剣な取り組みは労力を要しますが、その結果、生活が楽になると考えると、やる気が出ます。
支出削減の出発点：固定費
支出削減を始める際には、まず固定費と変動費に分けて考えます。
先に手を付けるべきは固定費の削減です。
固定費の削減を優先する理由は、家計全体に占める割合が大きく、一度の見直しで長期間にわたる効果が期待できるからです。
住居費や自動車関連費、保険料、教育費、通信費など、大きな支出を占める項目を見直すことで、翌月から家計にゆとりが生まれます。
自動車経費の見直し
私が最初に取り組んだのは自動車関連の固定費の削減でした。
結婚を控えていた時、ローンで新車を購入しました。
当時は新車購入＝ローンというのが一般的な考え方でしたが、私は車は現金で購入すべきだと考えていました。
しかし、深い金銭管理に関する考えがなく、結婚後もローンの返済を続けていました。
経済的に厳しい時期に、月々の負担を減らす方法を考えたとき、真っ先にローン返済が思い浮かびました。
カーローンの金利は銀行のそれより高く、不必要な支出が多かったのです。
経済的に苦しくなったことで、ローンの重さを真剣に考え、貯金を使ってカーローンを一括返済しました。
この決断により、毎月約30,000円の返済がなくなり、精神的にも楽になりました。
その後、我が家は「車は現金一括払いのみ」というポリシーを設けました。
自動車の必要性再考
自動車を所有している方は、「本当に車が必要か？」という問いに答えることから始めるべきです。
維持費はかなりの額に上り、燃料費、保険料、車検費、メンテナンス、駐車場料金など、これらを節約できれば大きな費用削減につながります。
特に田舎暮らしでは年間約40万円の維持費がかかることもあり、生涯で見れば数千万円の出費となることも。
このため、私たちの家庭では老後に向けて車を減らす計画を立てています。
車は移動手段としてのみ
住んでいる地域によっては車が不可欠な場合もありますが、その際でも車は移動手段としての役割に留めるべきです。
車が目的地まで安全に運んでくれればそれで十分ですが、移動以外の理由で高価な車を購入することは無駄遣いにつながります。
車購入の動機が他人からの評価にある場合は、その投資の価値をよく考え直すべきです。
無駄な借金は精神的な負荷を増やし、これは車に限らず住宅や教育費、高級ブランド品にも言えることです。
まとめ：お金の賢い管理
適切なお金の管理を行えば、努力に見合った結果が得られます。
良い生活を送るためには、まず財務の整理から手をつけることが肝心です。
「支出の見直し」はその第一歩となります。収入増加には時間が掛かりますが、不要な支出の削減はすぐに始められます。
支出を固定費と変動費に分け、固定費の見直しから取り組むことが効果的です。
一度の見直しで長期的な節約が期待でき、家計の余裕をすぐに感じることができます。
これは極めて効率的なアプローチであり、賢いお金の管理によって、速やかに結果を得ることが可能です。
実際に取り組んでみることで、その効果を実感できるでしょう。
