最近、「成人教育」や「再教育」という言葉を耳にする機会が増えました。
皆さんも自身の勉強不足を感じたことがあるかもしれませんし、あの時もう少し勉強しておけばという後悔もあるかもしれません。
でも、私は学び続ける心があることは素晴らしいと確信しています。
実際、私も最近、語学を再度学び始めたばかりです。そして、これまでほとんど興味を持たなかったビジネスについても学ぼうかと思案中です。
仕事自体はしてきましたが、私にとって、ビジネスの本質を学ぶ事はまったく新しい領域です。
若い頃はビジネスや投資に全く興味がありませんでしたが、40代・50代になって、もっと早く学んでいればよかったと思うようになりました。
それは、この世の甘い誘惑に騙されたくないからです!
自分の夢を仕事に変える過程で、たとえ小規模でも自分のビジネスを立ち上げたいと考えたとき、学びたいという情熱が湧いてきます。
もっと早く学んでおけばよかったと感じている人は多いでしょう。しかし、まだ遅すぎることはありません!
そんなわけで、再学習を通してこれからの生き方を見つめ直すことが、今回の話題です。
成熟した視点から見た再学習
再学習に取り組む動機
何が私たちを再学習へと動かすのでしょうか。
その動機は人それぞれ異なりますが、多くの場合、若い頃には気付かなかった新たな視点が開けるからです。
以前は学ぶことの重要性を完全には理解していなかったかもしれません。
私自身も、常に新しいことを学ぶことに熱心でしたが、一部の分野に偏って興味を持ち、他はないがしろにしていました。
例えばビジネス分野ですが、私はかつてビジネスの学習には関心を持っていませんでした。
しかし、年齢を重ねるにつれ、様々な知識やスキルがどのように連動しているかが見えてきます。
人生の転機での気付き
40代、50代は多くの人にとって人生の転機となる時期です。
人生の中盤ともいえるこの時期には、大きな気付きが訪れます。
自分の人生、これまでの選択、今の生活や仕事が本当に自分が望んでいたものかどうか、深く考え始めるようになります。
新たな挑戦をするには今が最後のチャンスかもしれないと思うこともあります。このようにして再学習を始める人も少なくありません。
人生のこの時点で一度立ち止まり、考え直すことは、後悔のない充実した残りの人生を送るためにも貴重な時間となります。
再学習の目的:スキルアップか新たな挑戦か?
現在の仕事に対する情熱を再燃させ、スキルを向上させたい場合、企業のリスキリング支援を利用する人もいます。
また、新しい趣味や夢を追求するため、転職やキャリアチェンジを目指して学び直す人もいます。
目的は人によって異なりますが、再学習はスキル向上だけでなく、新たな挑戦への一歩ともなり得ます。
そして時には、これら二つの目的が同時に達成されることもあります。
再教育の多彩な選択肢
再教育には様々な形があります。
自分で独学するもよし、学校に通うもよし、趣味のクラスに参加するもよし、選べる道は多種多様です。
国や自治体からの資金支援を受けて学ぶ人もいるのです。教育訓練給付金制度がその一つの例です。
教育訓練給付金制度とは何か?
これは、雇用保険に加入している人が職業能力を向上させる目的で利用できる制度です。
厚生労働省が認定した約14,000の講座を受講すると、受講料の一部が補助されます。
この制度には、簿記や英語などの一般教育訓練給付金、税理士や介護職員などの特定一般教育訓練給付金、看護師や保育士などの専門実践教育訓練給付金があります。
大学や専門学校への再入学
成人してから大学や専門学校に入学する人が増えています。
海外では一般的なこの動向が、日本でも徐々に広がっています。
芸能人が大学に入学するニュースを耳にすることもありますし、私の知人の中にも、特定の資格取得を目指して専門学校に入学した人がいます。
オンラインスクールと通信講座
かつては通信教育が一般的でしたが、現在ではオンラインスクールが広く利用されています。
自宅で学べる利便性と手頃な価格が魅力です。
また、リアルタイムで質問が可能な場合もあり、効率的に学べるのが大きな利点です。
特にオンライン英会話などは、多くの人が利用しています。
海外留学の選択
中年以降の留学者も増加しています。私自身も一時期、親子留学を検討しましたが、コロナの影響や留学費用、円安の問題で断念しました。
独身であればオペア留学やワーキングホリデーも選択肢となりますが、家族がいる場合はそれなりの費用と勇気が必要になります。
独学のすすめ
YouTubeなどで専門家による解説動画が簡単に手に入る今、独学でも十分に知識を得ることができる時代です。
学習アプリを利用して隙間時間を有効活用する人も多くいます。
私も簿記と英語は独学で学んでおり、英語学習アプリを2つ活用しています。
再学習と家庭生活の調和
再学習を始めるとき、家庭とのバランスを保つことが何よりも重要です。
学生の時のように勉強だけに集中するわけにはいきません。
自分だけの時間は限られる
家事、育児、そして仕事をこなしながらの学習は、時間の使い方を難しくします。
学習を続ける一方で、家族の要望にも応える必要があり、常にバランスを取るのが挑戦です。
計画を立てても家族の予定が優先され、しばしば計画が狂うこともあります。
時にはストレスが溜まり、家庭に影響が出ることもありますが、学習は家庭生活にも良い影響を与えます。
家族の支援と共に学ぶ喜び
自分が学ぶ姿勢を家族に示すことで、子どもたちの学びへの意欲も刺激できます。
一緒に学ぶことで、家族全員がお互いを励まし合いながら、共通の目標に向かって努力できます。
例えば、お子さんのテスト勉強の隣で資格試験の勉強をしてみたりはいかがでしょうか。
一人で黙々と勉強をするよりも、お互いにモチベーションの刺激になりますよ。
家族の支援と励ましが、学習を続ける大きな力になります。
モチベーションを保つコツ
不安と向き合う
将来への不安は誰もが抱えています。特に家庭を持つと、その不安はさらに深刻になります。
自分の学びが家族や将来にとって本当に価値があるのか、新たな挑戦が成功するかどうか、そうした疑問と向き合いながら前進します。
長い人生を経て、すべてが思い通りになるわけではないことを理解していますが、40代50代という成熟した視点から、冷静かつ確実に前進できます。
新しい繋がりと仲間づくり
再学習は新たな出会いをもたらします。
異なる年齢層の人々や、同じ目標を持つ同世代の人々との交流は、新しい刺激を提供します。
これらの出会いが、学習の旅を続ける上での大きな支えとなり、モチベーションの向上に役立ちます。
時間という貴重な資源
時間は待ってはくれません。この真実を最も深く感じるのは、人生の折り返し地点を過ぎた人たちです。
不確かな未来に対して、今できることにチャレンジし、充実した人生を送るために、積極的に時間を活用することの重要性を再認識します。
まとめ:再教育で人生の後半戦を豊かに過ごす方法
これまで再教育について多くを語ってきましたが、皆さんはどのように感じられましたか?
私は自分の人生の後半を積極的かつ意欲的に送ることを決意しています。
いずれ子どもたちも巣立ち、その時に自分の老後に関する不安や、人生の楽しみ方について慌てることがないよう、今から準備を始めています。
今後5年間を何もせずに過ごす人と、何らかの行動を起こしている人では、5年後の自分の姿が大きく変わると私は考えています。
たとえ小さなステップでも、それぞれの行動が将来への種を蒔き、新しい可能性を育てることに繋がります。
もしこの文章を読んで、人生の新たな章への学び直しを検討している方がいれば、ぜひ一緒にこの道を進みましょう。
互いに励まし合いながら、より豊かな未来を築いていきましょう!